シャムタンティの丘を越えて(ソーサリー01)

 剣と魔法の世界・タイタン。そこにあるアナランドという王国から、持ち主に叡智を授ける魔法
の王冠が盗まれた。敵は混沌の大地・カーカバードに根城を構えるマンパン砦の魔術師。彼
が冠の力でカーカバードを纏め上げれば近隣諸国にとって恐るべき脅威となるのは明らかだ。
アナランドの国王は冠を取り返すために一人の勇者を派遣した――それが君だ!

キャラクターメイキング

 職業は魔術師に決まっている。いざサイコロをふると1とか2しか出ない。無視して何
度か作り直し、技術点7・体力点19・強運点10となった。これならクリアーできるだろう。
 剣と背嚢、食料2つと金貨20枚を持って出発である。

一日目

 魔法の呪文なんぞ最適ルートごと暗記しているので今さら復習なんぞいらん。物見頭に見送
られていざ出発。忠告なんざいらねぇよ、これが小学校以来何回目のプレイなのか自
分でもわからんのだからな。

 丘を越え、まずは最初の村・カントパーニ。描写を読む限り浮浪者としか思えない
人が何用か訊ねて来たので「商売」だと言っておく。まずはここで旅支度をせねばならん。アナ
ランド国内で済ませとけと思わなくも無いが、プロローグに選択肢が無かったので仕方が
無い。
 村の倉庫で商人と商談。ここは商品の値段を時価で決めやがるのでプレイの度に出費が変
わる。ガラクタを無視し、剣と笛を買おう……と思ったら笛で金貨5枚・剣で10枚の合計15枚
を要求された。サイコロ3個で値段が決まるっつーのに出目が5・4・6ってなんか
に怨まれでもしてんのか自分。残金、金貨5枚也。この二つだけで村を出る事にする。
 なお、笛は1巻ではちょくちょく便利な魔法の道具。剣は攻撃力+1の逸品だ。
グランドラゴルの斧は今回は買わない。値段を決めるサイコロで8が出たので買えなかったの
だ。
 村を出ようとすると村人が二人、村はずれで襲いかかってくる。
職業・山賊の方がいるとは流石外国の村は物騒だぜ。
かしJIGの呪文を使えば山賊ダンスを披露して消えてくれる。わざ
わざ挿絵もあるので、この術を使うのは最早このゲームの必須行
事だ。
 丘の道を歩き続けると二股に分かれる。そこで木の上の老人を発見。性悪妖精一族のエル
ヴィンによって強制登攀の刑に処せられた爺さんを下ろしてやり、呪文の書を1ページだけ入
手。
 さらに登攀を続け、木の上から蜂の巣を叩き落す。刺されて体力点が1減ったが、蜂蜜(食
料1個)と蜜蝋を入手。木から降りたら谷を下る道へ。

 食事休憩はいっさい取らずに野宿。件のエルヴィンどもが夜中に出てくるが隠れてやりすご
す。幸い発見されずに朝を迎える事ができた。

二日目

 朝日とともに体力点3減少。昨日から何も食べて無いのでひもじいぜ。
 橋があったが無視して先へ。村が見えたがここは迂回するのが正解。藪の中を歩き続けると
正体不明の力が手を引くので、これに従って先へ進む。しかしこれが正解だってのは普通わ
からんよな。
 じきに誰かが通った跡を見つけるので、そちらへ進路変更。金貨12枚入りの財布が見
つかるのでネコババする。同時にかすめ草により自分も荷物を1個失っていた。ここは使
わない蜜蝋を選択。先へ進めば女の肖像画が入ったロケットを見つけた。当然これも
着服する。

 かすめ草の藪を抜けて山道へ。ここで頭上からどんぐりを投げつけられた。またエルヴィ
ンかよ。WOKの術でどんぐりの雨霰から身を守りつつ前進。

 ようやく次の村・クリスタタンティに到着。酒場に入り、凄く嫌そ
うな顔の老人と相席する。というか他の村人の顔も負けず劣ら
ず嫌そうだ。実際には爺さんは良い人で、一緒に酒を呑むうちに
ボンバの実をくれた。食事の回復量を上げるという変則アイテム
を背嚢に入れて酒場を出る。宿には向かわず、躊躇無く野宿。
食事も取らずに高鼾。

三日目

 朝。空腹による体力点の減少を食らいながら出発。道が二本あると書いてあるが、描写な
く番号だけで選ばされる。これは無ぇだろ普通に考えて。

 既に暗記しているルートに従い、125番へ。予想通りアリアンナの家へ続く分かれ道に出
た。アリアンナの家に入れば、家主の女性が檻の中に監禁されている。事情を聞けばまたエ
ルヴィンかよ。なんかもうここら辺で起こる犯罪は全部エルヴィンが関わってるんじゃないの
か。檻の鍵をDOPの術一発で開けると期待どおり御礼をしてくれるとの事。ここは魔法の品と
戦闘力補強のアイテムの二択なのだが、魔術師でありながら――というより魔術師だからこ
そ、戦闘力をあげるアイテムを貰う。ラグナルの剣豪腕輪を入手。これで剣での戦いには
攻撃力+2の補正が入る。今使っている剣で+1、合計+3の補正により技術点は10あるの
と同じだ。さらに金貨も7枚もらえる。所持金合計22、ようやくスタート時を越えたぜ。
 家を出ようとするとウッドゴーレムをけしかけられる。美女とい
うわりには顔が怖いわ恩知らずだわでなかなかのビッチ
だ。紳士たるこちらとしてはJIGの術をお見舞いしてやらねばなる
まい。ゴーレムダンスを見物した後、悠々と退却。

 次の宿泊地・ダンパスの村へ到着。宿には行かず村を歩き回る。村人の集会も無視、買い
物もせずにやる事はアルバイト探し。一泊食事つきという厚待遇で肥溜め掘りをやる事
に。この条件を断る奴は頭がおかしいと言えるだろう。
 仕事はほぼ徹夜らしいが、BIGの術を使えば睡眠時間を確保できる。賄飯(アナランドを
出発してから初めての食事)も食って体力も回復。食事で2点回復、呪文で2点消費、睡
眠で2点回復の2点お得な勘定也。なんとか11点をキープしているぞ。夜も眠れて金貨も3枚
貰えた。任務さえ無ければ肥溜め掘り人足になってもいいんじゃないのか。

四日目

 村を出ると道は二つ。丘を下る道を選ぶ。橋はあったが渡らずに無視。辛い山道で体力を2
点消耗しながらまだ先へ。

 トロールの住んでいる小屋にぶつかった。ここのトロールは話の早い奴で、見かけた者に
見境無く襲い掛かってくる。だがWOKの術で盾を作りながら戦えば敵の技術点は実質
6。こちらは10なので負ける事はない。無傷で返り討ちにし、逆に追剥に専念する。金貨3枚と
幸運のお守りを見つけた。このお守りは運試しのサイコロから−1できる物で、密かに強力
なアイテムだ。敵には運点が無いのであっても意味がないが自分には有用なので貰っておく。

 次の村の手前で豆人のジャンが登場。側に居るだけで魔法
を封じてくれる害虫野郎がギャルゲーの女の子よりも手
軽に自分を気に入り同行してくる。嫌な展開だ。ビリタンティ
の村に着いたが、グランドラゴルに返す斧も持っていないので即行
で野宿。宿にも滝にも行かない。金が勿体無いからな。勿論飯
さえ食わない。

五日目

 睡眠で体力3回復、空腹で3減少。残り8点で先へ挑む。
 まずは分かれ道を下り坂へ。

 谷間の道で黒装束の男が立ち塞がった。問答無用で襲い掛か
ってくる。魔法が使えないので正面決戦しかない。敵の技術点は
8、体力点は6。こちらは10と8。2点ずつ上回っているのでまぁ
負けない。サイコロ運が悪く一撃食らったものの、運試しを使って
失点を1に抑える。逆に反撃が命中したのでまたもや運試し。4ダ
メージを与えると敵を降伏させる事ができた。
 こうして黒装束の男・フランカーと和解に成功。しかしこの男、職業は殺し屋兼泥棒だとか稽
古のため旅人を襲っているとか、正直ここで殺した方が世の中のためになりそうな奴
だ。だがカレーで力になってくれるので任務のため生かしておく。主人公とてアナランドの刺
客。間者の道とは非情な物也。

 先へ進むとデブなお婆ちゃんの家があり、家主のお婆ちゃんが茶を御馳走してくれる。ここで
ナンパを断ると殺されるのでありがたく招待されてやる。
 出された茶を啜りながら話していると、初日に木の上の爺さんからもらった呪文の書の話に
なった。あの爺さんも泥棒かよ……この近隣は犯罪者で溢れかえっておるな。なお、あの爺さ
んはこのお婆ちゃん(魔術師)に老化の術をかけられた若者らしい。話を聞くかぎりではこの家
を訪れたのが四日前。つまり……急激に老いながら、主人公が四日かかる道程を一
日で突破した事になるな。元の体力点は100点ぐらいあったんじゃねぇのか。
 とりあえず呪文書の1ページを返し、礼としてジャンを追い払ってもらう。流石だなお婆ちゃ
ん、旧創元版で「魔法使いの丘」というタイトルだったのはこのお婆ちゃんの存在を差していた
んじゃないのか。間違ってもアリアンナごとき若造の事ではない筈だ。

 こうしてお婆ちゃん&ジャンと別れ、次の宿泊地であるトレパニへ着く。スヴィン族は半オーク
らしいが、とりあえず襲い掛かってはこない。
 村人に接触してみると、村長の娘が夜盗団にさらわれ、魔物の洞窟に生贄として放り込まれ
たとの事。夜盗団というか邪教団だな。つうかそいつらもエルヴィンなんじゃないのか。
このパターンなら攫われるのは綺麗なお嬢さん……と決め付けたい所だがそれは日本での常
識。よく考えりゃここは半オークの村だ。それでも冒険者は村長の娘を救う物というTR
PGの掟がある限り、主人公に見捨てるという選択肢は無い。御丁寧にも村人が監禁し
てくれるからな。

六日目

 こうして主人公は次の日の早朝、洞窟に投げ込まれる。出陣前にまずは族長の登場。プロ
セウスという半オークらしからぬたいそうな名前で出陣前の主人公に朝飯を奢ってくれる気前
の良い人だ。アナランドを出てから二度目の食事。ついでに救出を断るという選択肢もく
れればもっと気前が良いのだが、彼らも切羽詰っておりそこまでは許してくれない。

 腹も膨れたので洞窟へ。記憶を頼りに楽勝だぜ……と思っていたが、左→左に歩くべき
所を記憶違いで右に進んでしまう。なんと大岩トラップに引っかかり圧死寸前。だが主人公は
魔術師なのだ、クールにWALの呪文でバリアを張る。なおこの時点で残り体力点は4点。

 方向を間違えていた事に気づけばもう問題ない。最初の場所へ戻って正解ルートを歩けば、
難なくプロセウスの娘が見つかった。イラストは無いが半オークなので別にいらないだろ
う。
 道が突然脈絡無く塞がり、ここを通れとばかりに一つしかない出
口を進む。そして登場――1巻のボスにしてこの4部作でも屈指の
強敵、魔獣マンティコア! 対する主人公は長旅と栄養失調
で残り体力4のフラフラな魔術師! 足りない物は勇気で補え!
 呪文を一発唱えれば疲労で死にかねない。そこで女神リブラ様に祈り、全能力値完
全回復の力を使ってもらう。ガリガリの死に掛け野郎の肌に、みるみるうちに色艶が! 
体力19点、これなら行けるぜ。
 まずはFOFの術でバリアを張る。敵の攻撃を遮断して怯ませ、HOTの術で反撃。そしてダメ
押しにWALの術で敵の周囲に結界を張り動きを封じる。あとは言われなくてもスタコラサッサ
だぜ。無事に洞窟を脱出。

 トレパニでは村をあげて歓迎してくれる。まずは全能力値を完全回復。原強運点が1上昇。
金貨10枚とカレーの鍵ももらった。ここでスヴィン族のイラストが掲載されるので、族長の娘の
顔もなんとなく想像できる。まぁあれだ、どうせもともと日本人から見て可愛い絵じゃな
しな。

七日目

 出発。こうして次の舞台・カレーに向かう。
技術点7 体力点19 運点11
所持金37 食料3
所持品 広刃の剣(攻撃力+1) ラグナルの剣豪腕輪(剣の攻撃力に+2)
     竹笛 ボンバの実 幸運のお守り(運試しのサイコロから−1) カレーの鍵

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