七匹の大蛇(ソーサリー03)

 剣と魔法の世界・タイタン。そこにあるアナランドという王国から、持ち主に叡智を授ける魔法
の王冠が盗まれた。敵は混沌の大地・カーカバードに根城を構えるマンパン砦の魔術師。冠を
取り返す使命を帯びた君は、カレーを抜けバク地方の横断に挑む。しかしその任務は魔術師
腹心の部下、七匹の大蛇どもに知られていた!

事前準備

 カレーで手に入れた銀の指環、確定名は蛇の指環だった。七匹の大蛇と出会った場合、相
手に情報を吐かせる事ができるのだ。この情報とは四巻で役に立つ物。二巻から四巻にま
たがる、キャンペーンシナリオならではの壮大な仕掛けである。

八日目

 指輪の効果を理解したら、いざバドゥ・バクの平原へ。何も無い平原だが、頭上から鳥の鳴
き声が聞こえる。そんなもんどこだって聞こえるだろうと思いきや、ここで四羽の夜鷹に襲
われる。項目1番から戦闘とは慌しい事だ。しかし流石に初っ端の戦闘だけあり、LAWの術
で鷹どもはあっさり退散した。
 だが効き目の長い術ではないらしく、やがて鷹どもは再び攻撃態勢に入る。この術は知性の
高い相手には効果が薄いらいしが、そうなると鷹どもはカレーのカマキリ男よりも賢い
のか。まぁ不思議でもないが。
 その時、天より鷹どもを襲う影が参上。あっさりと鷹を蹴散らすのは金冠鷲、アナランドで馴
らされた戦鳥である。鷲は一つの手紙を携えていた。それはアナランドからの報せである。
「汝の任務はマンパンの密偵、七大蛇に知られた。彼奴等はマンパン砦に向か
っている筈。これを討ち取り、大魔法使いに汝の任務が知られるのを防ぐべし。
隠者シャドラクに会い協力を求めよ」
 これが車田漫画なら七大蛇は柱かなんかの根元で待っていてくれるのだが、残念ながらこの
ゲームでそうはいかないのだ。

 しばらく歩いて食事休憩。食べ終えると近くにある木の枝が動き、老人の顔を模った。それが
喋り、隠者シャドラクの住処を教えてくれる。この教えに従い先を進む。

 やがて顔の教えてくれた通り、隠者シャドラクが住む魚尾岩の
洞穴に着いた。シャドラクの顔と木の枝の顔は同じ。あれはシャド
ラク本人の道案内だったのだろう。シャドラクは七大蛇の出生、それ
ぞれに魔力と弱点がある事を教えてくれる。飯も奢ってくれた上に
寝床も提供してくれ、さらに疾風笛までくれた。隠者シャドラ
クがこのシリーズ屈指のありがたい味方である事は疑う余地は無い。
 なお、カレークリア時に日付が変わる描写は無い。よってここまではカレーの宿で起き
てから一日内の出来事である。やたらと長い一日であった。

九日目

 シャドラクの魚尾岩から北へ。しばらく歩くと地中からバドゥ甲虫が這い出し、襲い掛か
ってきた。酸を吐いてくる厄介な敵なので対抗すべくSUNの術。太陽石から放つ強烈な輝き
により、地中生の虫は堪らず逃げ出した。虫が引っ込んだ穴から石粉をかき集めて先へ進
む。

 北東へ向かい歩く。岩場に差し掛かった所でにわかに陽炎がゆ
らめき、中から死霊が登場する。手招きするのであえて近づい
てやる。すると今度は襲い掛かってきやがった。しかしカレーと違
い、主人公には呪文を唱える余裕があるらしい。ここで使うべきは
MAGの術。するとどうだ、死霊は消え去りハゲデブ男が立っ
ている! 日中の荒野にアンデッドモンスターが出るわけもなく、
性悪魔術師の幻影だったらしい。ここでデブの戦闘力が表示され
るのだが、命を助けてやるつもりなら戦わなくても良さそうな書き
方である。だがこれは創土社版の事で、創元版ではデブの体力を
3以下になるまでブン殴らねばならない。修正なのか誤植なのか
判別し難いが、ムカつく野郎なので創元版よろしく叩いて
おいた。敵の技量値は6、こっちは実質10なので負ける筈も無
い。半殺しにするとデブは泣いて命乞いを始めた。なか
なか好感のもてる奴だ。金貨9枚とチャクラム、黄色い
粉末をカツアゲする。
 さらに七大蛇を見かけなかったかと聞いて見るがデブは大声で叫び恐死した。

 突然なんだと思っていると、辺りが急に夜になる。上空に月が輝いたかと思うと、それは身を
ほどき翼の生えた大蛇と化した。七大蛇最初の刺客、月大蛇の登場である。
 さっそく銀の指環を突きつける。実は大蛇どもは人語を喋る事ができ、月大蛇はマンパン砦
の情報を(嫌々)話す。しかし銀の指環はお話させる事はできても身を守る事はできないので
結局戦うしかないのだ。
 実はこの大蛇、技術点13というとんでもない強敵である。大蛇どもはこのぐらいの技
術点を普通にもっていたりする、恐るべき敵なのだ。
 しかしここでHOTの術を使う。火球の一撃で月大蛇は即死! こいつは火に弱いの
だ。大蛇の死とともに闇が晴れ、大蛇は小さな水晶球を残して消滅してしまった。この戦利
品を持ってこの場を離れる事にする。
 なお、三巻から戦士で始めた場合は火を起こす手段を手に入れられないようなのでコイツを
倒すのは至難の業だと思われる。

 今度は北西へ。やがて幌馬車隊を発見。近づいた所、黒エルフの商隊であった。飯と宿
を探していると言うと金があるなら歓迎するとの事。というわけでここで一泊する事に。
 飯を食った後、ジョークを一発とばす。ここで記述はしないが、まぁ外人の好きそうなジョーク
だ。自分的にはユダヤ笑話集みたいなバカ話が好きなのだがそれはどうでもいいだろう。これ
でエルフどもはすっかり打ち解け、なんか買える物が無いか尋ねると商品を見せてくれる。しか
も半額にまけたうえ、一個タダでくれるとの事。バク平原はお笑い芸人の天下だ。
 確かに商品は色々あるのだが、必要な物となると多くはない。とりあえず食料が格安なので
それを買い、鎖帷子があったのでそれを貰う。要るのはこれだけだ。要が済んだので幌馬車
に寝泊りさせてもらう。カレーの宿よりも安くて安全な良い宿だ。

十日目

 目覚めとともに幌馬車を出て北東へ向かう。地平線の向こう
から何かが走ってきた。見れば顔の曲がった小人だ。味方だ
と思うなら何かくれと言うので贈り物を吟味。こいつは魔法に使
う品とそうでない品で友好度に差が出るので、まずはあえ
て魔法と関係無いチャクラムをくれてやる。50%の確率で「なんだ
こんなもんか」と言うので、そこですかさず魔法の品物をやれ
ば友好度が大幅にUPするのだ。だが友好度を決めるためサ
イコロを1個ふると6が出た。いきなり友好度MAX。策士策に
溺れるが結果オーライ故無問題。大喜びした小人は正体を現し、
魔女ディンテンタへと変わる。彼女はマンパンに敵対的なようで、
主人公にガラスの小瓶とディンテンタの蛇杖をくれた。この杖は蛇の技術点を2下げ、
瓶はマンパンでとある敵を足止めする事ができるのだ。

 ディンテンタと別れて北へ。途中にあった岩に腰かけ休憩をとる。だがそれが終わると近く
の岩が転がってきて激突! さらに近くの地面が爆発! たたみかける脅威を前に
WOKの術で身を守る。しかし今度は地面が陥没、哀れ主人公は穴の底。
 穴の底では温度が急激に上昇、熱せられた主人公は急速に体力を失っていく。穴から出よう
にも外では何かが待ち構えているらしく、手に噛み付かれて出られない。ここは強行突破ある
のみ。噛まれる事を気にせず穴から這い出そうとする……が、サイコロ2個の出目を技術点と
比べろとの事。
 実はここ、サイコロの目が技術点以上だった場合の行き先項目が書いていない。次の文が
抜けているのだ。
「合計値が君の技術点と同じか、それより大きかった場合は、君はジャンプに
失敗したことになる(276へ進む)。」
 そして落ちると体力点を2失い、再度跳躍せねばならないという仕組み。
 さて挑戦。この主人公は技術点7なので、サイコロ2個で6以下を出さねばならない。現在
の体力点は16である。ではレッツトライ。
 出目11。失敗なので体力点2減る。残り14。
 出目9。失敗なので体力点2減る。残り12。
 出目10。失敗なので体力点2減る。残り10。
 出目7。失敗なので体力点2減る。残り8。
 出目8。失敗なので体力点2減る。残り6。
 出目5。成功だが穴の外にいる物に噛まれる。体力点1減る。残り5。
 いきなり棺桶に片足突っ込んでいるぜ。なんだこりゃ。なお、穴の外にいる物
は小さな緑色の蛇だった。さらに地面には亀裂が走り、近くの岩はこちらへ転がろうとしている
大惨事。とにかく周囲には目もくれず蛇を攻撃!
 予想通り、蛇は翼の生えたこげ茶色の大蛇へと変じた。土大蛇登場。銀の指環を突きつ
けて情報を吐かせ、いざ戦闘開始。こちらの残り体力は5だが恐れる事はない。ここでHUFの
術。初めて使うこの術は疾風笛から突風を生み出し敵を吹き飛ばすというイカス呪文だ。蛇は
空中へ飛ばされた。実は土大蛇は地面から離れると力を失ってしまうのだ。着地する
前に捕え、容赦なく絞め殺す。大苦戦ではあったが最後は勝利した。
 しかしこいつの翼は何のためにあるのだろう?

 先へ進むとやがてスナタの森の前へ着いた。日も暮れたのでここで飯食って寝る事にする。

十一日目

 食事と睡眠により体力点が8まで回復。いつリブラ様に助力を請うか、考えながら進まねばな
るまい。
 左の道へ進むと森の中で色々な物が見つかる。大きな背嚢を手に入れているので積載容量
に制限無し。小石5個、砂、食料2食、石粉を入手。

 先へ進むと赤い蛇に出会った。蛇はそのまま森の中へ。これの
後をつける事にする。蛇は木に登った。覚悟を決め主人公も登る
と……蛇が火炎大蛇の正体を現し、同時に木が炎上! 
答無用でサイコロ1個のダメージ! そろそろリブラ様にお
願いするかと考えたがサイコロの目は1。今回はツイていた、これ
なら勝てる。まずは銀の指環で情報を吐かせる。その後に背嚢か
ら砂を取り出してブチ撒けろ! 砂を浴びた大蛇は火が消えてしま
い戦闘力激減。技術点は3(基本5、ディンテンタの蛇杖の効果
で−2)、一方的に斬り殺した。

 先へ進むと道が分かれていた。右へ。しばらく後に食事休憩をとり体力を9まで回復。だが周
囲に忍び寄る物音。周囲を調べてみれば、いきなり透明な敵に襲われた! 噛み付い
た相手のいる場所に武器を振り下ろし、怯ませて逃亡。ぼやぼやしているとスナタ猫に囲まれ
るからな。現在、残り体力7。

 次の分かれ道は左へ。戸のある塚を発見したので中に入る。忍び足で奥へ進めば、中には
エルフの魔女フェネストラがいた。会話に応じてくれるので、まずは魔法について話す。
実は彼女、同業者に対しては非常に友好的なのだ。打解けた彼女は七大蛇についての
情報を教えてくれる。彼女は水大蛇に父を殺されてから大蛇どもを敵視しており、日輪大蛇
を捕虜にしていた。銀の指輪で情報を吐かせた後、フェネストラから油の小瓶を貰う(水
大蛇の弱点だとの事)。
 大蛇についてもう少し尋ね、時大蛇の情報ももらう。対抗呪文を巻物に記したが沼ゴブリンに
くれてやったとの事。ゴブリンが呪文を使えんのか? 彼女は少々気前が良すぎるよう
だ。
 ここで立ち去ろうとすると、最後に贈り物をくれるという。ここは呼子をもらう。実はこれが無
いと途中で詰まるからだ。

 塚を出ると道は三つに分かれていた。真ん中の道を進む。途中で食事休憩、イルクララ湖に
無事辿り着けたのでここでも食事。それでも残り食料は28食。尽きる事など有りはしない。
日が暮れたので就寝。

十二日目

 残り体力9で一日が始まる。
 さっそく呼子を使えば、汚らしい渡し守が登場。運賃として
金貨4枚を請求してきた。この先は金を使う場面も少ないし所持
金が39あるので素直に支払う。だが金を払った途端、渡し守
の態度は横柄になった。主人公に船は自分で漕げと言い出
す。それじゃ渡し守の仕事してないだろ。ここで渡し守の言い分を
突っぱねると、渡し守は正体を現す。
 本物は既に殺されでもしたか、渡し守の体から風大蛇が出現! 風とあるがその体は毒
ガスで構成されている物騒な奴だ。
 例によって銀の指環で情報を吐かせ、数秒で殺してやると息巻く風大蛇にHUFの術を使う。
なにせ気体の体、風大蛇は突風を浴びて四散してしまった。コイツ風の強い日に高空を
飛んだら即死だよな……難儀な奴。
 これでまた一匹大蛇を葬った。HUFの術で2匹退治している事を考えれば、疾風笛をく
れた隠者シャドラクには感謝するしかあるまい。

 渡し守がいなくなったので自分で船を漕ぐしかない。湖の中央が泡立っているのでそれを見
に行く。すると大波が船を襲った。転覆しないかどうか運試し。実はここで凶と出ると即死
するのだ。だが主人公の強運点は11、幸運のお守りを持っているのでサイコロの目から−1
できる。強運点が満タンなら絶対に失敗しないのだ。どうせ体力も8しかないし、ここでリブラ
様の御力にすがる事にした。全能力値完全回復! 運試しも成功。ここで万が一にも死
んだらつまらんからね。
 波が収まるとともに湖面から水大蛇が飛び出した。とはいえこいつの怖さは出現前の
即死判定であり、姿を見せてからの戦闘力はたいした事は無い――七大蛇の中では、である
が。
 まずは銀の指環で情報を吐かせる。聞くだけ聞いたら背嚢から油の小瓶を取り出す。油を大
蛇に撒けば、水大蛇は分解されてしまった。ありがとうフェネストラ。しかし油で死ぬんな
らこの大蛇は高カロリーデブとは戦えねぇなぁ。

 湖を渡り終えた。あと一息でゴールである。ここで運試し。これまた凶と出ると結果的に
死ぬしか無くなるのだが、強運点10にサイコロへ補正もあるので問題なく成功。
 前方から何かの集団が近づいてくるのであえて待ち受けてやる。沼ゴブリンの集団が出
現。しかし積極的には襲い掛かってこないようだ。
 ここでRAPの術。ゴブリン語が理解できるので沼ゴブリンとの会話が可能に。こいつらこそが
フェネストラから時大蛇退治の呪文を与えられた連中だった。だがゴブリンには巻物が解読で
きずに逃げてきたのだと言う。巻物の挿絵から2桁の数字を割り出し、先へ進むこと
に。しかしフェネストラももっと噛み砕いて教えてやればいいものを……。

 先へ進むと時大蛇が出現。時間を操るので武器・道具・魔法の全てが効かないという強
敵である。まずは術をかけるという選択肢を選び、そこで銀の指輪を突きつける(なぜか出
会った直後には指輪が使えない)。律儀に情報を教えてもらった。ここで巻物から解読し
た数字の項目へ。
 うって変わってザコ化する時大蛇。技術点3、ディンテンタの蛇杖の効果で−2すれ
ば1点。負けようが無い。メッタ斬りにして終了。

 ヴィシュラミ湿原を抜け、バク地方の横断は終わった。ここで三巻独自のイベント、成功
度判定である。七大蛇を何匹倒したかで能力値に補正が入るのだ。
 選択肢は0〜7まで用意されているが、実は最低でも2匹は倒さないとクリアできな
い。風大蛇と時大蛇を避ける術が無いからだ。また7匹も有り得ない。日輪大蛇がフェネ
ストラに捕えられているので戦えないからだ。
 ともかく6匹倒したのでその項目へ。その項目では日輪大蛇に対する考慮はなされ、結局7
匹倒したのと同じ判定が下される。
 原技術点+2、原運点+1、全能力値完全回復。さらに4巻では正体を隠して
行動できる。

 こうしてザメン低地へ辿り着いた。後は最終巻で決戦あるのみ。

技術点9 体力点19 運点12
所持金31 食料27
所持品 広刃の剣(攻撃力+1) ラグナルの剣豪腕輪(剣の攻撃力に+2)
     鎖帷子(敵からダメージを受けた時に3分の1の確率でダメージ−1)
     竹笛 ボンバの実 幸運のお守り 骨の腕輪 金のロケット 太陽石 緑のかつら
     金縁の鏡 大型の背嚢 銀の指輪 疾風笛 黄色い粉
     水晶球 ガラスの小瓶 ディンテンタの蛇杖 小石5個 石粉 呼子

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