パンタクル1.01(3)

空中庭園強襲

 えっちらおっちら船漕いで、やってきたのは雨降る荒野。
 目指す御宝ある場所は、遥か頭上の雲の上。
 人身にゃ過ぎた場所なれど、俺がやらねば誰がやる。


 このエリアはずっと雨が降り続いている。よって蝋燭を灯す事が出来ず、三十六計の魔法が
使えない。そんなに大きな問題でもないが。

 スタートはA地点。まずは東の崖へ。そこに住む獣人・牛頭
天王から、彼を噛んだ魍魎を退治してくれと頼まれる。次に近くの
水溜りを覗けば、そこでいきなり魍魎を見つける事ができる。個々
は弱いクセに数で攻めて来るという中国軍隊のような連中だ。
歯型を頼りに犯人の見等をつけたら戦闘開始。ここで使うのは
馬佐呂の術。ここでは8回攻撃ができる。攻撃を外したら次の攻
撃HIT時に運試しでダメージを増幅し、敵のターンになる前に戦闘
を終わらせる事に成功。牛頭天王を噛んだ魍魎の亡骸を天王
に引渡し、情報と食料、彼が所持する魔法陣の使用許
可を得る。後は魔法陣から飛行型の魔物を召喚する術を探して
くるだけだ。

 次に目指すはB地点。ここには黄泉醜女が出現する。まずは土呑護の術で一撃
必殺。経験値記号「心」を記入。その後適当な方向へ移動し、すぐに引き返してまた戦闘。
今度は幻水金の術。すると敵の化けの皮が剥がれ、年老いた女の餓鬼が姿を現す。餓鬼
を追い払い、今度は経験記号「技」を記す事ができた。魔法一発で倒せて経験値を二
回くれるというボーナスキャラがなぜ存在するのかわからないが、裏技を意図的に仕込みた
かったのだろうか?

 北西へ向かって西へ進み、C地点へ。ここでは二人静草というヤクを道端で拾う事がで
きる。原体力ポイントが4上昇。脈絡なく凄いパワーアップだ。

 南のDへ。どこからともなく読経が聞こえ、周囲の岩石が合体。
大石獣が出現。こいつは素の技量ポイントだけならラスボ
スを上回る超強敵。イラストに変な巨人まで描かれている
のも意味不明で恐ろしい。だがこいつは無数の語り石まで取り込ん
でいるため、聴念天の術を使えば呪文を語ろうとした石がばら
ばらに振動して結合が崩壊、一瞬で瓦礫の山と化すのだ。なかな
見掛け倒しなウスラデクであった。勝利後「煩悩魔入道は
既に逃げた」と言われる。どうやらそいつが読経の犯人らしい
が、メスロンはそれをいつ見抜いたのだろうか。いろいろと
謎の多いイベントだった。

 固まっているイベントを次々とこなすためにEへ。ここでは落とし穴が待ち構えて
おり、必ず落ちるようになっている。さらに格子蓋が閉められ、その上で鍵をもった煩悩魔
入道がこちらを嘲ってくれるおまけ付き。わざわざ鍵を見せびらかしてくれるので阿知地を
使ってありがたく鍵を頂戴する。蓋をはねのけたらお礼に鬼麻呂の一撃だ。礼節を尊ぶ
日本人らしい、心安らぐ展開である。

 お馬鹿さんを始末したらFへ進む。すると向こうから二匹の歓喜天が出現。身を潜めて隠
れる事もできるが真正面から突撃する。戦闘前に土呑護を使えば片方が消滅。残った一
匹は結構強く、攻防ともにこちらと互角だった。だが見かけと裏腹に虚弱な敵なので、手傷を
負いながらも体力差で勝利。それを見越したかのごとく回復アイテムを持ち歩いてくれて
いるのが心憎い。この二匹で上手い事レベルアップできた。

 ここで進路を北東へとりGへ。歓喜天に勝利した項目に
は誤植があるので選択肢は東南を選ばねばならない
小さな事だ。このエリアは結界が張られており、東西南北から入る
事はできない。斜め向きに侵入する必要があるのだ。この真上
に空中庭園があり、ここには三つの語り石が安置されて
いる。当然呪文を三つ習得できるのだが、一つはトラップで一
つは役に立たない糞呪文、結局要るのは一つだけ。だがここ
はあえて聴念天を3回使って全ての呪文を習得する。そのうちの一
つが妖魔召喚の術、このエリアを突破するための呪文だ。そろそ
ろ魔力ポイントが尽きそうなので金丹を一つ飲んで全快させてお
く。

 準備はととのった。道を引き返してAへ。牛頭天王の住居を訪問し、Hにある魔法陣へ案
内してもらう。妖魔招喚の術を使用。この術はトラップで土蜘蛛という敵を呼び出してしま
うが、きっちりと経験値はもらえるのであえて倒しておく。どうせこのエリアのボス戦
闘ではメスロンの体力ポイントは使わないのだから。
 一撃受けながらも敵を真っ二つ。血で汚れた魔法陣を掃除すると牛頭天王が言うのでやむ
なくAまで戻るが即行で再度魔法陣を訪れる。今度こそ妖魔召喚の術。消費を選べるので3
点を選択。空とぶエイを呼び出した。クリアを考えるならこいつが一番高効率なのである。さっ
そくまたがり、進路を空へ!

 空中庭園に近づくと天魔波旬の群れが迎撃に出た。戦闘前に縮劣拳の術を使用。
スロンが軽くなった事により、妖魔の戦闘能力にボーナスが付く。そして天魔波旬との戦闘だ
が、十数匹いると記されたわりには戦う相手は4匹。10匹以上は応援にまわるらしい。
戦闘力の上がったエイ妖魔は強く、結構簡単にザコどもを蹴散らす。
 この4匹を仕留めると空中庭園から飛び出す影が一つ。そ
れがこのエリアの大将・迦楼羅である。ついにお出ましかと
思いきや全力で逃げ出す迦楼羅。如意宝珠を持ち逃げさ
れるわけにはいかないので追いかける事に。ここでも支援の
魔法を選べるので再び縮劣拳。ちょっとした鬼ごっこが始ま
るが、飛行能力のアップした妖魔は特に苦もなく追いつく。観
念したか攻撃に出る迦楼羅だが、その戦闘力は微妙の
一言。特に山場もなく撃破。ヘタレなうえにヘボ。夜叉以降、
ボスの格がどんどん下がるデフレスパイラルが生じ
ている。夜叉が強すぎて侵入者が奥地まで来れないからだ
ろうか?

 迦楼羅が墜落した場所へ降り立つ……ここが次のエリアだ。
迦楼羅の屍の側に転がっていた如意宝珠を手に入れ、メスロ
ンは妖魔を送還すると鬼門石窟を目指す。なぜ妖魔に乗っ
て一飛びしないのかは謎だ。

 魔力ポイント6/17 技量ポイント9 運ポイント10 体力ポイント24/26
 攻撃力13   防御力14  漢字経験記号38個
 武装 鬼麻呂(武器ポイント4) 革鎧(防具ポイント2) 輪袈裟(防具ポイント1)
     弓篭手(防具ポイント2)
 所持品 金丹3つ 食料11個 呪いの手斧 金剛石2個 漆の碗 如意宝珠

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