登場するキャラクターについて

安納 耕治 (あのう こうじ)

 現代の日本で暮らす少年。18歳、高校生。
 何一つ特別な点の無いごく普通の少年であったが、彼の身近に超自然的な力を持つ魔剣があった事を知らず、その剣を忌み嫌う存在の襲撃に巻き込まれてしまう。
 その魔剣を手にした彼は、否応なしに戦いへと身を投じていく事となる。

 経歴・成績・身体能力、全てが特筆すべき点の無い、極めて当たり障りのない少年であった。ただし両親は不仲ゆえ何年も前に家を出ており、父母に対して良い感情は無い。そしてその家庭環境ゆえに、「家族」への思慕の情は強い。
 手にした魔剣の影響で、恐怖への耐性と常人離れした戦闘力を手に入れる。よって戦闘において臆する事はないが、生来の気性まで変わってはおらず好戦的になったわけではない。

秋月 徹也 (あきづき てつや)

 耕治と同い年の従兄弟にして、近所に住む幼馴染。兄弟分にして長年の親友でもある。
 耕治が真面目で大人しく目立たないのに比べ、徹也は(学業含む)面白くない事にやや不真面目で、自分が気に入った物事には熱中し易い、少々子供っぽい気性をもっている。とはいえ、それもあくまで普通の範疇内……どこにでもいる少年である事に違いはない。
 耕治とともに魔剣の使い手となり、同じ敵と戦う事になる。だがその方針や考えは耕治と異なり、それ故に二人の道は……。

 徹也の家庭環境も耕治と似ており、両親は不在。年老いた祖父が一人おり、徹也は彼に育てられた。物心つく前にいなくなったので、徹也は両親の顔も連絡先も知らない。この生い立ちゆえに徹也も耕治に負けず劣らず「家族」への情は深い。

安納 美由 (あのう みゆ)

 耕治の実姉。22歳、チェーン店のファミレスに勤務。
 両親が家を出てすぐに就職し、親に代わって耕治の面倒を見てきた。世話好きで面倒見もよく、仕事も真面目でさぼるようなマネはしない。耕治も美由を己の保護者と完全に認めている。
 しかし美由にとっても耕治はたった一人の肉親であり、甘く過保護な一面もある事は否めない。本来そこまで強靭な人間でもなく、耕治の支えでありながら、美由にとってもまた弟が拠り所となっている。

 耕治・徹也とともに事件に巻き込まれてしまうが、二人のような「戦闘能力は」一切無いままである。

村釜 武人 (むらかま たけひと)

 物語の開始直後、耕治の家に接触してくる三〇歳前後の青年。骨董品を買い集めている美術商を名乗る。
 だが彼の真の仕事は、人世の裏で蠢く魔物どもと最前線で戦うハンターである。とある組織に属しており、いくつもの任務を成し遂げた経験から、その若さにも関わらず組織から最も信頼されている構成員でもある。巻き込まれた耕治達の保護を申し出、時には協力も依頼する。
 堅苦しさとは無縁で軽口もよく叩くが、仕事自体には極めて真面目。

加賀 明日香 (かが あすか)

 序盤が過ぎた辺りで耕治と出会う事になる少女。
 彼女もまた耕治と同じく、人間の世界に這い出た魔物と人知れず戦う身の上である。気が強く直情であまり深く物事を考えない人間ではあるが、責任感と使命感は強い。
 感情の起伏がやや激しく、すぐに怒りが有頂天になる事がまれによくある。

unknown

 とある中学校に通う一年生の女の子。歳の割には心身ともに少々幼い。裏表が無く明るい子だが、実の所は単純なだけでもある。特技や特殊な能力など何一つない、探せばいくらでもいるであろう只の子供。

 そしてこの物語において、一、二を争う重要な鍵となる人物。

 彼女との遭遇率は極めて低い。だがその出会いは時として物語の流れを決定的に変えてしまう可能性を持つ。それは超自然的な力をもつはずの主人公達の運命に、さらにはその生死にさえ影響を及ぼすかもしれない。
 ただし、彼女がそれを自覚する事はない。

ヘビ

 ヘビ、成体。オス。体長50cmたらず。全身真っ白。主食はピーナッツと酒。たまに押入れや
タンスの隙間で寝る。
 ただの脇役。そもそも出番が無い。存在を忘れてしまってもいいだろう。

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